「働く女性」の不妊治療生活

悩む、考える、暮らすこと

40代、50代の先輩女性たちの声

先日、仕事で出会った先輩女性たち←業種、職種はバラバラです。と久しぶりに再会し、楽しい夕食会をしました。


つい先日36歳になり、弟家族と両親の同居問題、加えて今のままの仕事のペースでいいのか悩んでいたこのタイミングで先輩たちと話をする機会は実にありがたかった。


私以外の3人は、専門職や大企業の役職に就き、バリバリ仕事をしてきた女性たちです。40代前半、40代半ば、50代前半でみなさん子どもはいません。けれど堅牢なキャリアを築き、素敵なパートナーに恵まれて、順風満帆の日々を送られているように見受けました。しかし、話が込み入って子どものことになり、私が不妊治療に通っていると告げたとき、みんな異口同音に、仕事をやめれば子どもが出来る!という声をあげたのです。表面的には分かりませんでしたが、みんな一様に子どもを産まなかった(産めなかった)ことを後悔しているような感じが伝わってきました。


バリバリ働いているので、自分たちの意志で子どもを持たないと決断してきた、、、バリキャリの女性をそんな風に捉えるのは社会の勝手なイメージ、ステレオタイプです。

内実は、仕事をすることをおろそかに出来ず、仕事のストレスを抱え、月に一度の排卵日は仕事であっけなく逃してしまう、、、。そんな生活を止むを得ず受け入れてきてしまった結果、その後悔の気持ちが、築き上げたキャリアと反比例するように、堆積していたという女性の現実を目の当たりにしました。


そして、まだ産むチャンスの残っている私に向けて、あきらめずに絶対に産んで欲しい!仕事のストレスがあれば、それは辞めるべき、自分の人生は他の誰も責任はとってくれないんだということを諭してくれました。


今の50代、40代の女性は仕事をする中で引き裂かれてきたものがある。出産、子育て、家庭との両立が難しいからそれを回避してたのではなく、そもそも、妊娠そのものから自らの身体を疎外しなければならなかったということ、現代の社会において、仕事をするということは、女性たちをその疎外に囲い込むことだということを、誰が教えてくれていたでしょうか。


女性が輝く社会、なんて私は信じません。まやかしです。女性たちはその甘言によって、大きな取り引きを迫られてしまう。この理不尽を突き動かしたい衝動にかられました。